0.5ミリ


監督・脚本:安藤桃子
エグゼクティブ・プロデューサー:奥田瑛二
出演:安藤サクラ、柄本明、坂田利夫、草笛光子、津川雅彦 ほか

助成:文化芸術振興費補助金
製作:ゼロ・ピクチュアズ、リアルプロダクツ、ユマニテ
配給:彩プロ  宣伝:『0.5ミリ』三姉妹  広報企画:道田有妃
©2013 ZERO PICTURES / REALPRODUCTS

11月、有楽町スバル座ほか全国順次ロードショー

デビュー作『カケラ』で国内外から注目を浴びた安藤桃子監督による渾身の最新作は、自身の介護経験から発想を得て書き下ろした小説の映画化。人間関係が希薄な社会に対する怒りを爆発させ、日本映画界に一石を投じる傑作を生みだした。主演は数々の映画賞に輝き「キネマ旬報ベストテン主演女優賞&助演女優賞」を同時受賞という史上初の快挙を成し遂げた、監督の実妹・安藤サクラ。おじいちゃんたちを、母親のように叱咤激励し、時には恋人のように寄り添い、女性の凛々しさを体現するニューヒロイン・山岸サワを見事に演じきった。ワケありおじいちゃんたちを演じたのは日本映画界の重鎮・津川雅彦と芸人として活躍する坂田利夫。他に柄本明、草笛光子など豪華な演技派俳優たちが若手監督のもとに集結。ベテラン俳優たちが演じるユニークな登場人物たちは重層的で味わい深いハーモニーとなり本作に深みを与えている。ほぼ全編にわたり高知ロケを敢行し、生命力みなぎる食と人の魅力に惚れこんだ安藤桃子監督は撮影後に移住し、現在は観光大使も務めている。

「冥土の土産におじいちゃんと寝てあげてくれない?」

ヘルパーの山岸サワ(安藤サクラ)は、ある日派遣先の寝たきりのおじいちゃん(織本順吉)娘(木内みどり)から、「冥土の土産におじいちゃんと寝てあげてくれない?」という唐突な依頼を受ける。結局サワは添い寝するだけという条件で引き受けた。しかし、その当日、予期せぬ大事件に巻き込まれ、仕事もクビになり、寮も追い出され、いきなり「家ナシ・金ナシ・仕事ナシ」の人生崖っぷちに立たされる。
あてもなく街をさまよう内、カラオケ店とホテルを混同している康夫(井上竜夫)、駐輪場の自転車をパンクさせまくる茂(坂田利夫)、女子高生の写真集を万引きする元教師の義男先生(津川雅彦)など、サワはワケありクセありのおじいちゃんたちを見つけ出し、彼らの生活に入り込んで“おしかけヘルパー”をすることに…。