取り戻した過去は悪夢のはじまり-
不慮の事故により、意識不明となった男。ほとんどの記憶を無くし、瀕死の重傷を負った彼に残されたのは多額の保険金と、わずかに頭に残ったイメージだけ。
“古い家の階段の上に立ち階下の老母に手を差し出す少年の姿” 頭に残された唯一のイメージを手掛かりに、男は自分の存在を確かめるため保険金を元手に再現ドラマを制作していくが、事態は思わぬ方向へと進んでいく。昔からの友人、保険金の管理者、警察、町のギャング。彼を取りまく様々な存在と事象が、思いもよらない記憶のスパイラルにはまっていく。